XamarinでiOSアプリをデバッグする際にはMacが必要です。
でもMacって案外高価なもの…。手元にはWindowsのPCしかない。でもiOSでデバッグもしてみたい…。
そんなわがままな願いを叶える方法を見つけたので共有したいと思います!
リモートログインできるMacの環境を無料貸し出しするサービス

先日、このような記事を見つけちゃいました。
おぉ、遂に始めたんですね。@jz5 さんかっこよすぎる…!! / “Mac 開発環境を無料提供します 「プロ生ちゃん アプリ開発支援プログラム」のお知らせ – プログラミング生放送” https://t.co/fFaqZVvtWm
— 田淵 義人@エクセルソフト (@ytabuchi) January 5, 2017
おぉ、遂に始めたんですね。
@jz5 さんかっこよすぎる…!!“Mac 開発環境を無料提供します 「プロ生ちゃん アプリ開発支援プログラム」のお知らせ – プログラミング生放送”
http://pronama.azurewebsites.net/2016/11/24/pronama-chan-developer-support-program-2nd/

にゃにゃ!リモートログインできるMacの環境を無料で提供してくれるのかにゃ!!

なん…だと…

太っ腹だよね!!!これでMacを持ってなくてもiOSアプリをデバッグできるよ!やったねたえちゃん!

おい、やめろ。
実際にリモートログインの権限を申し込んでみた

これはやるしかない…。と思ったのでさっそく申し込んでみました。
「プロ生ちゃん アプリ開発支援プログラム」のページ下部に問い合わせのメールアドレスが記載されているので、そこから申し込んでください。
個人情報の入力を行う

返信が来たら、以下のテンプレートを埋めて再度送信を行います。
悪いことをしないように!ということですね。
- お名前 (姓・名)
- 住所 (郵便番号) (住所)
- 電話番号 (SMS 送信できる番号、ない場合はその旨記載)
- メールアドレス (メールアドレス)
- Web サイトまたは SNS 等活動されている場所の URL (URL)
リモートログインのアカウントが付与される

上記の個人情報を送信すると、アカウントが付与されます。
ただ、すぐにリモートログインができるという訳ではなく、VNC接続をしてリモートログインを行うことができます。
Real VNCを使用してリモートデスクトップ接続

ここからはプロ生の環境へリモートデスクトップする際の手順を説明するにゃ~。
Real VNCのダウンロード

VNCでリモートデスクトップ接続ができるアプリケーションであれば何でもよいので用意してください。
私は色々と使ってみて、Real VNCの使い勝手が良いと感じたのでここではReal VNCで話を進めていきます。以下のURLからReal VNCはダウンロードできます。
Real VNCでプロ生の情報を入力

Real VNCを起動したら、File>New connection…を開いてください。

すると、接続先の情報を入力するダイアログが表示されるので、
VNC Serverにmac.pronama.co.jpNameはなんでもよいのですが、とりあえずProNamaとしておきましょう。入力を終えたら、 OKを押してください。

すると、以下のように登録した情報が表示されるので、ProNamaをダブルクリックしてみましょう。

すると、IDとPasswordが求められるので、プロ生からメールで送られてきた情報を入力してください。

正しく入力できれば、プロ生のMacへとリモート接続できます。そこでも同じようにIDとPasswordを入力してログインしてください。ちなみに、かなり遅いのでそこは辛抱してください。待っていると、リモートログイン接続ができました~!
実際にiOSアプリをデバッグしてみる

さて、あともう一息です。実際にiOSでデバッグさせたいソリューションを開きましょう。
ここでは、前回の「Xamarinで有給を増やす簡単なアプリを作ってみる(超入門編)」で作成したアプリをデバッグすることとします。
iOSをデバッグする際の注意点① スタートアッププロジェクトの設定

iOSファイルをスタートアッププロジェクトに設定しておきましょう。
ソリューション名.iOSを右クリック>スタートアップ プロジェクトに設定をクリックしてください。iOSをデバッグする際の注意点② ビルドの対象をDeviceから特定の端末に変更しておく

メニューバーの直下に、▶ iPhone 6 iOS 10.2となっている箇所がありますね。ここで選択した端末でアプリケーションが実行されます。これがデフォルトの設定ではDeviceになっており、プロ生のMacに繋がれたiPhone上でのデバッグとなってしまいます。それを避ける為に、ビルドの対象を変更しておいてください。

実際にプロ生の環境でアプリケーションをデバッグさせる

準備が出来たら、デバッグ>デバッグの開始をクリックしてください。

はい、また待ちます。待ちます待ちます。待っていると、プロ生のデスクトップ上でiOSのシミューレータが立ち上がっていることが確認できますね!実際に動作もしてます!やったね、たえちゃん!iOSがデバッグできたよ!

おい、やめろ
プロ生の環境を使うにあたっての注意点

はい、ということでですね。Macを持っていなくてもiOSアプリがデバッグできてしまう!という方法でしたがいかがだったでしょうか。最後に、注意点を伝えて〆たいと思います。
注意点① とにかく遅い

まず1点目なんですが、とにかく遅い。これに尽きます。リモート接続の更にアプリケーションのシミュレートということなのでしょうがないっちゃしょうがないですが、やはり遅いのは非常にストレスフルです。Macを買って、ストレスフリーなアプリケーション開発を行いましょう。
注意点② 自分の端末で実行させることができない

2つ目に、自分の端末で実行させることができないという点です。やはり、自分で作ったアプリは自分のiPhoneで動かしてみたいと思いますよね。しかし、プロ生の環境を借りてシミュレートをしてても自分の端末にはアプリは落ちてきません。自分の端末で動かすにはやはり、Macを買いましょう!

Macを持っている人向けの記事も絶賛執筆中(ちょっとうまくいかない部分有り)なので、もう少し待つにゃ~。

ということで、Xamarinで自前のMacが無くても無料でiOSをデバッグする方法の紹介でした!